遺体搬送台車の選び方

医療用トロリー(台車)の中には、死亡した患者の遺体に特化した特別なカテゴリーがあります。 遺体搬送台車です。遺体搬送台車は、 病院の霊安室や安置所で使用される医療機器の一種です。 遺族に引渡す前に、故人の遺体を保管し、運搬するために使用されます。

遺体搬送台車を見る

  • 種類について

    遺体搬送台車は日常的に使用できるように設計されており、遺体の引き取りと運搬に特化しています。また、棺桶を扱うのにも使用されます。 以下のような追加機能が搭載されているものもあります。

    • フォークリフト式(昇降式) :安置室にはフォークリフト式が欠かせません。持ち上げ機能によって、遺体を高さのある保存用冷蔵庫に移すだけでなく、保存用冷蔵庫から納棺準備用、展示用の安置台へ移すことも可能となります。 

    Hygeco社製  フォークリフト式遺体搬送台車

    • 安置台車  :固定トレイ(またはストレッチャー)に載せた遺体を安置するためだけに使用されます。 したがって、フォークリフト機能はありません。  ストレッチャーは納棺のための準備にも使われます。  

    Hygeco社製 安置台車

  • 選ぶ際の基準について

    遺体搬送台車を選ぶ際には、重量や強度、最大許容荷重、寸法、車輪の種類など、多くの基準を考慮する必要があります。

    • 重量と使いやすさ

    使いやすく実用的なものを選ぶようにしましょう。 また、安置室でも儀式用の部屋でも、移動しやすくなければなりません。 重量に関しては、標準的なもので20kg以下となります。

    • 荷重

    遺体搬送台車は、遺体と棺の両方を運搬するために使用されることが多いため、最大積載量には十分に注意しましょう。 平均で最大200kgの重量を運ぶことができます

    積載物の高さ : 積載物の高さは、遺体を保存用冷蔵庫に搬送するためだけでなく、霊柩車から棺を安全に積み降ろしするためにも非常に重要です。 よって、高さ調節可能な台車を選ぶとよいでしょう。 

    寸法:遺体搬送台車が占めるスペースのことを指します台車は使用場所の広さに適応したものでなければなりません。 

    折りたたみ式:折りたたみ式の台車を選ぶと、収納スペースの管理がしやすくなります。 このようなモデルには折りたたみ式の脚が付いており、使用しないときは簡単に収納できるようになっています。

    • 車輪: 地面によっては、特殊な車輪が適していたり、適さなかったりします。 病院内では、床は通常滑らかなので、標準的な車輪で十分だといえるでしょう。 一方で屋外(砂利、石畳、雨など)での移動や取り扱いには、全地形対応車輪付き台車が必要となる場合があります。 舗道や教会の敷居をまたぐには大きな車輪の方が適していますが、大きな車輪だと場所を取ってしまうのが難点です。
    • 付属品: 台車が様々な付属品(体重計、サイドレール、固定ストラップ、ストレッチャー、カバーなど)に対応しているかどうかも必ず確認しましょう。
  • 価格帯について

    遺体搬送台車の値段は数百ユーロほどです。 平均としては、標準的なものだと約600ユーロします。

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