歩行車の選び方

歩行車は、車輪が付いた歩行器です。 歩行車を使用することで、運動機能の低下した人が、屋内外を歩いて移動することができます。

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  • 歩行器と歩行車のどちらを選ぶべきか?

    歩行器か歩行車のどちらを選ぶかは、使用者の体の状態から判断します。  

    • 歩行器:
      • 安定した支えが必要な場合、ゆっくりと歩きたい場合、また片足で体重を支えることができない場合に適しています。
      • 歩行器は一般的に歩行車よりも安価です。
    • 歩行車:
      • 歩行車は、歩行ができても、バランスと安定が必要な場合に適しています。
      • 歩行器よりも早く歩くことができます。
    Invacare社製かご付き4輪歩行車

    Invacare社製かご付き4輪歩行車

  • 歩行車を選ぶ際の主な選択基準とは?

    以下は、歩行車を選ぶ際の主な選択基準です:

    • 使用場所:
      • 屋内用歩行車家の中で使用する場合は、廊下や出入り口を通れるコンパクトな2輪タイプの歩行車がおすすめです。 トレイやかご、人間工学に基づいたハンドルなどの付属品を後付けできます。庭や家の前の道、テラスでも使用できます。 ただし、使用前に練習が必要な場合もあります。
      • 屋外用歩行車車輪は大きく、車輪数は2~4輪。歩道、小道、森の中、平らでない路面でも使用できます。 一般的に後輪にはブレーキが付いており、歩行中疲れた時に立ち止まって休憩ができます。また、前輪は回転式なので、カーブなどでの操作がしやすいです。 また、かばんや買い物袋を入れるためのかご(固定式または取り外し式)や、座席付きのものもあります。 折りたたみ式のモデルは、車のトランクに入れたり、公共交通機関に持ち込むこともできます。 屋内用歩行車と同様に、使用者がバランスを保ち、転倒を避けるために、使用前にある程度の練習が必要です。
    • 耐荷重:一般的な屋内用歩行車は、225kgまで対応可能ですが、肥満の方用の歩行車は、295kgまで対応可能です。 
    • 寸法:特に屋内用歩行車を購入する場合に、寸法は重要な要素です。 廊下やトイレなどの空間に入る寸法でなければならないからです。
    • 歩行車の重量: 小柄な人や力の弱い人でも簡単に運んだり操作したりできるように、軽量でなければなりません。 しかし、使用者の体重を十分に支えられなければならないので、軽すぎてもいけません。
    • 車輪の大きさ:屋外用歩行車の車輪は、大きいものがおすすめです。 車輪が大きいと、歩道や道路脇の段さが登りやすくなります。 
    • ブレーキの種類:2輪歩行車には、後部2脚に滑り止めを装着します。 4輪歩行車の場合、車椅子にも使われている自動ブレーキが付いているので安全です。 また、片麻痺(半身不随)の方の場合でも、片手で両方のブレーキを操作できるモデルもあります。
    • 価格:歩行車の価格はさまざまで、素材や追加オプションにより異なります。 車輪の数や付属品が多いほど、価格は高くなります。全地形対応、超軽量、肥満対応等のモデルは高価です。
    Helavo社の折りたたみ式全地形対応歩行車

    Helavo社の折りたたみ式全地形対応歩行車

  • 歩行車を購入する際に考慮すべきその他の選択基準とは?

    歩行車には様々なオプションがあり、購入時に知っておくと選択に便利です。 以下はその他の選択基準です:

    • 車輪の数:2輪、3輪、4輪モデルがあります。
    • 折りたたみ式または非折りたたみ式折りたたみ式の屋外用モデルは非常に実用的で、車のトランクに簡単に収納できます。 公共交通機関では、他の乗客の邪魔になることなく、そばに置いておくことができます。
    • 座席の有無座席があることで、歩行中に休憩することができます。 座席は、使用者の体を支えるために十分な幅があり、しっかりとした作りでなければなりません。
    • かごバッグや買い物袋を入れることできるので、屋外用歩行車におすすめです。
    • ハンドルの硬さ人間工学に基づいたソフトなハンドルは、より持ちやすいです。 また、ハンドルの高さは、使用者の腰の位置が一般的です。
    • 色の種類:モデルによっては、色の選択肢が豊富な場合もあります。
    Mobio社の折りたたみ式炭素繊維製歩行車

    Mobio社の折りたたみ式炭素繊維製歩行車

  • 歩行車の車輪数は何輪を選べば良いか?

    歩行車には2輪タイプ、3輪タイプ、4輪タイプがあります。 以下はそれぞれの特徴です:

    • 2輪歩行車: 
      • 運動能力が低く、バランスが悪く、歩くペースが遅い人に適しています。
      • 主に屋内で使用されています。
    • 3輪歩行車: 
      • 地面へのグリップ力が弱いため、歩行車の中では最も操作性に優れている半面、安定性に欠けます。
      • しかし、屋内・屋外の両方で使用可能で、その汎用性とコンパクトさから人気があります。
    • 4輪歩行車 
      • 1人で歩け、バランス感覚に優れている人に適しています。
      • 屋外で使用されることが多く、あらゆる地形に対応できます。
    Drive DeVilbiss社のかご付き3輪歩行車

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