人工膝関節について

人工膝関節は、満足な関節の動きができない、また痛みがある損傷した軟骨関節の一部、またはすべてを置き換えることができます。

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  • 全人工膝関節置換術と人工膝関部分節置換術について

    人工膝関節置換術には、膝と靭帯の状態に応じて全人工膝関節置換術と人工膝関部分節置換術があります。

    • 全人工膝関節置換術:膝の損傷した軟骨をすべて置換し(関節炎の場合)、前十字靭帯を切除する場合もあります。 全人工膝関節置換術用の人工膝には、蝶番型がありますが、現在ではまれになっています。
    • 人工膝関部分節置換術:負傷した軟骨の一部のみを置換するため、一般的に皮膚の切開や骨の切除量が少ないです。 一つのコンパートメントに限定された関節炎に使用されます。 またその他のコンパートメントと靭帯は正常でなければなりません。

    DePuy Synthesの人工膝関部分節置換術用人工膝関節

      DePuy Synthesの人工膝関部分節置換術用人工膝関節
  • 一般的またはオーダーメイドの人工膝関節置換術

    • 一般的な方法:レントゲン写真を使用して手術を計画し、大腿脛骨関節の骨の切断を行います。 レントゲン写真から行われた測定と計算に基づいて、インプラントの形を整える必要があります。
    • オーダーメイド:近年インプラントのメーカーは、3D手術前計画システムを開発しました。 MRIのデータから、個々の関節の骨のモデルを作成し、一人一人の関節の形状に合った骨切ガイドを製造します。 骨切りガイドは一般的にナイロン製です。    ただしこのような骨切ガイドを作るには時間がかかるため、緊急の場合にはおすすめできません。
  • 固定ベアリング人工膝関節と可動ベアリング式人工膝関節

    脛骨トレイは、全人工膝関節置換術と人工膝関部分節置換術に使われるコンポーネントの1つです。 固定ベアリング人工膝関節可動ベアリング式人工膝関節があります。

    可動ベアリング式人工膝関節は、その可動性や長持ちするという点で、固定ベアリング人工膝関節よりも近年人気を集めています。

    しかし、可動ベアリング式人工膝関節の使用による臨床的改善の具体的な例はありません。

    Aston Medicalの全人工膝関節置換術用可動ベアリング式人工膝関節

    Aston Medicalの全人工膝関節置換術用可動ベアリング式人工膝関節

  • アライメント

    人工膝関節置換術におけるアライメントにはメカニカルアライメント法、キネマティックアライメント法、またはハイブリッドアライメント法の3種類から選べます。

    • メカニカルアライメント法:大腿骨軸と脛骨軸がなす角は、正面から見ると垂直になります。 人工膝の早期の故障と修正の必要性を避けるための方法として、膝関節置換手術の初期段階で推奨されていました。   現在は、キネマティック法やハイブリッドアライメント法の方がより受け入れられています。
    • キネマティックアライメント法: 個々の膝関節の解剖学的な復元を重視した方法です。 そのためアライメント角度は、各患者様専用に決められます。
    • ハイブリッドアライメント法:切断した一部が下肢の機械的軸にアライメントされ、別の部分が膝の運動学に従います。
  • 人工膝関節置換術で起こる合併症について

    膝関節置換手術では、術中合併症、早期合併症、二次合併症の3種類の合併症が発生する可能性があります。

    次は3つの合併症です:

    • 術中合併症:例外的であり、例えば手術中の下肢(膝窩動脈)または神経(坐骨神経、膝窩動脈)の大動脈の損傷が原因である可能性があります。
    • 早期合併症:主な合併症は感染症です。 深刻な合併症ですが、まれです。 手術後数週間のモニタリングで合併症を検出し、抗生物質を使用して、発生源である微生物を治療することで対処できます。 また人工関節と関節を洗浄する手術が必要です。 初期の合併症には、静脈炎、血腫、膝関節の硬直などもあります。
    • 二次合併症:人工関節の機能に関する合併症、膝から離れた場所の感染(歯の膿瘍、尿路感染など)による、人工関節の汚染に起因する後期感染などです。さらに膝関節の硬直も起こりえます。
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