振とう機の正しい選び方

研究用振とう機には、磁石式、攪拌棒式または羽根式、ボルテックス式、回転ディスク式、ドラム式、リニア式などがあります。

• 磁石式：マグネチックスターラーと呼ばれ、溶媒に固体を溶かしたり、溶液を均質化するなど、溶液の混合に使用されます。 金属製またはセラミック製の振とう台の下に磁石が取り付けられており、磁力を利用することで、容器内の攪拌子を回転させます。 攪拌子は、ガラスやポリテトラフルオロエチレン（PTFE）でコーティングされていることが多く、化学薬品や250℃までの温度に耐えることができます。回転速度は、手動で調整できます。また、溶解を早め、均一な熱を供給するためのタイマーや加熱機能を備えたモデルもあります。

Infitek社のマグネチックスターラー

• 攪拌棒/羽根式：電動モーターに攪拌棒が取り付けられています。この攪拌棒が容器内で回転します。 様々な粘度の溶液を混合するために使用されています。

• ボルテックスミキサー：このタイプの攪拌機は、強力な攪拌に使用され、試料を置くためのゴム製の受け皿が付いています。 最大3000rpmの振動は、ゴム製ヘッドに試験管が接触することで、試料に伝達されます。 タッチスタートと連続運転の切り替えができます。 試験管、マイクロプレート、三角フラスコなどの様々な容器に対応しています。

VELP Scientifica社のボルテックスミキサー

• ロータリーシェーカー：血液、脳脊髄液、滲出液など、繊細な細胞を含む生物学的液体の穏やかで効率的な均質化に適したシェーカー。振とう台がゆっくり回転します。

• リニアスターラー：主に免疫学で使用され、マイクロプレートのウェルに含まれる懸濁液を均質化するために使用されます。

研究で最も一般的に使用されているのは、マグネチックスターラーと攪拌棒式スターラーです。 以下は、研究用振とう機の選択基準です:

• 回転速度：多くの振とう機は、12～1800 rpmまたは40～6000 rpmですが、単一速度のものもあります。 購入する前に、回転速度が用途に合っているかどうかを確認しましょう。 デジタル速度表示は、精度と再現性に優れています。
• 最大容量：振とう機の容量は、研究のニーズに合ったものを選ぶ必要があります。
• 攪拌に必要な力：モーターの力は、試料の粘度と量に適していなければなりません。
• 試料の粘度：粘度の高い試料ほど、より強力な振とう機または特殊な攪拌羽根が必要となります。
• 加熱機能：マグネチックスターラーの場合、加熱機能は、特定の用途に必要な機能です。
• マグネットスターラー用攪拌子のサイズ
• タイマー機能：振とう時間を設定でき、自動的に停止します。

振とう機は。複雑なメンテナンスを必要としませんが、試薬や液体がこぼれたり、飛散した場合は、表面の洗浄と消毒が不可欠です。特別なメンテナンスは必要ありません。

研究用振とう機は、生物学者や研究者のような資格を持った人向けの装置です。一般的に、簡単な基礎講習を受けるだけで使用できます。

研究用振とう機の価格は、タイプや機能によって異なり、150ユーロ～4000ユーロと幅広いです。

振とう機のタイプごとの平均価格：

• マグネチックスターラーは150ユーロ～300ユーロ
• 加熱式は150ユーロから800ユーロ
• ボルテックスタイプは170ユーロから
• ロータリーシェーカーは400～600ユーロ
• リニアスターラーは500～1300ユーロ
• 攪拌羽根式振とう機は500～1300ユーロ