ハンドピースの選び方

ハンドピースを選ぶには、動力源、速度、トルクの強さ、または切削音などのポイントに基づき選びます。

ハンドピースを選ぶ際のポイント:

• 動力源：電気またはエアー
• 速度
• トルクの力：ハンドピースが、歯科材料を除去するのにかかる時間を表します。
• バーの回転のぶれ：バーヘッドの精度が分かります。
• 切削音のレベル：患者さんに不快感を与えないためでなく、歯科医にとっても購入前に切削音のレベルを確認することが重要です。
• 用途
• 材質
• 価格
• 保証期間の長さ：商品に対する、メーカーの自信の程度に比例しています。

ハンドピースは、主に歯科で使用されています。

ハンドピースには、以下の用途で使用されています:

• 歯科口腔外科
• 歯内療法：特に洗浄、治療、根管形成用
• インプラント：インプラントの埋入または顎顔面手術用
• プロフィラキシス：むし歯の発生を防ぐための歯の予防処置用
• 歯科技工所：歯科技工物を製作する歯科技工士用

PacDent社のプロフィラキシス用ハンドピース

W&H社の歯科口腔外科用ハンドピース

Zubler社の歯科技工所用ハンドピース

ハンドピースには、さまざまな材質や構成のものがあります。

材質

ハンドピースの材質は、寿命に影響するため重要です。 以下は各材質の種類です。

• チタン：軽くて硬く、強度が高い 回転器具を使用した治療は、歯科医にとって疲れやすいため、軽量なチタン製ハンドピースが人気です。
• アルミニウム
• クローム

構成

• ストレートハンドピース：最も一般的な構成です
• コントラアングルハンドピース：曲がり角のあるハンドピースです。 口内の届きにくい部分に使用できます。

価格は、メーカーやオプションの有無により異なり、数百ユーロから数千ユーロまであります。また、メンテナンスや修理などのコストも考慮することが重要です。

ハンドピースの持ちやすさや性能を向上させるための、さまざまなオプションがあります。 特に注目したいのがライトやスプレー機能です。

治療部位を照らすことができる、LEDライト付きのものがあります。一般的にライト無しのハンドピースは、ライト付きのものより安価ですが、ライト付きの方が治療がしやすいです。

スプレーには、水と空気があります。 水は、歯を削る際に出る摩擦熱を冷やすために使用されます。 また、ハンドピースヘッドの内部システムを冷却し、故障させないためにも使用されます。 空気スプレーは、治療部分の削りかすを飛ばすために使用されます。

ハンドピースを長持ちさせ、正しく機能させるためには、日々のメンテナンスが重要です。

特にチャックの定期的な注油、洗浄、滅菌は大切です。 歯や金属の破片がチャックに詰まり、バーが取り付けにくくなると、正常に機能しなくなります。そのため、ハンドピースを素早く簡単に分解できなければなりません。

滅菌をする際は、許容温度を確認しましょう。 一般的には、クラスBのオートクレーブで十分です。

また、使用方法に反する使用をしないなど、メーカーの注意事項を守ることが重要です。 例えば、一般的用途に使用されるハンドピースの場合、破損したり、錆びたりする可能性があるため、外科手術には絶対に使用しないでください。