解剖模型の選び方について

解剖模型とは、体の部位の解剖学的構造をリアルかつ正確に表現したものです。様々な素材で構成され、現実に近い形で医療行為を説明することができます。解剖模型には、人体解剖模型と動物解剖模型がありますが、後者についてはこのガイドでは説明しません。

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  • 解剖模型の用途について

    解剖模型は、主に術前計画、医学生の訓練、医療機器の説明などに役立ちます。

    • 術前計画:解剖模型は、複雑な外科手術を計画したり、インプラントのデザインを検証するための重要な術前補助具としてよく使用されます。 例えば、心臓手術用解剖模型、血管手術用解剖模型、インプラント用解剖模型などがあります。
    • 医学生の訓練:基本的な解剖模型は、医療大学や医療センターでの医療従事者の教育に使用されています。 医療訓練用解剖模型は、詳細な解剖学と生理学を学ぶための優れた教材です。 医療技術の訓練や開発のために、人体の代わりとなります。
    • 医療機器の説明 :解剖模型は、特に新しい医療機器を紹介したり、その使い方を医療従事者に説明する際に使用されます。
  • 解剖模型の素材について

    解剖模型には、プラスチック・木材などの有機材料、フォームなどが使用されています。 また、バーチャルな解剖模型もあります。

    • シリコン製解剖模型:合成樹脂の中でも最もよく使われるのは、取り扱いが容易で特別な設備を必要としないシリコンです。 しかし、超音波ガイド下手術のデモには、シリコン製の解剖模型が使用できません。これは、シリコンが超音波信号を減衰させるため、対象物がしっかりと見えないためです。
    • 有機材料またはシリコン以外の合成樹脂の解剖模型:
      – 超音波ガイド下手術の練習には、ゼラチンや寒天ゲルなどの有機材料が使用された模型があります。 安価に作ることができますが、時間が経つと乾燥して分解してしまうのが難点です。
      – 以前は木製の解剖模型が主流でしたが、現在ではあまり見られません。

    – ポリ塩化ビニルやポリビニルアルコールなどの合成樹脂は、有機材料に比べて寿命が長く、針を刺すなどの低侵襲処置にも再利用することができます。これらの合成樹脂の短所は、その調製に特別な装置を必要とする点です。以前は木製の解剖模型が主流でしたが、現在ではあまり見られません。

    • フォーム製解剖模型:ある種の組織のスポンジ状の性質に似た、フォームで作られた解剖模型もあります。
    • バーチャル・3Dプリント解剖模型:ソフトウェアで設計・表示されるデジタル解剖模型もあります。 3Dデザインと3Dプリント分野は急速に発展しており、現在では3Dプリントされた解剖模型が大学などで使用されています。 3D解剖模型は、実際に人体を3Dスキャンして造られるため、非常にリアルで、取り扱いやすいです。 一番の問題は、製造コストの高さです。
  • 解剖模型の体の部位について

    解剖模型は、人体のほぼすべての部分を再現することができます。 全身の模型もあれば、特定の部位の模型もあります。 骨格、筋肉、循環器、消化器、神経、呼吸器など、さまざまなシステムの模型があります。これらで教えることができる医療行為は、多種多様です。

    • 骨格系:骨格解剖模型には、全身の骨格、個々の骨、および腱、靭帯、その他の骨格などがあります。
    • 筋肉系:筋肉解剖模型には、骨格筋、心筋、平滑筋があり、これらは多くの器官の壁にみられます。
    • 循環器系:心臓解剖模型は、循環器系手術の練習や計画立案に非常に役立ちます。
    • 消化器系 : 消化器系解剖模型には、口腔、食道、胃、腸、肝臓、胆嚢、膵臓があります。 や腸の解剖模型は、消化器系用途に使用されます。
    • 泌尿器系:泌尿器系解剖模型には、腎臓、尿道、膀胱、尿管および泌尿器系に関連するその他の器官や腺が含まれます。
    • 生殖器系:男性と女性の生殖器の解剖模型には、生殖に関わる性器や腺が再現されています。

  • 解剖模型を選ぶ際に考えるべきその他の点について

    解剖モデルを選ぶ際には、用途に応じて再現の細かさ、取り外し可能かどうか、透明かどうか、洗浄のしやすさなど、いくつかの考慮すべき点があります。

    • 模型のサイズと再現の細かさ :模型の再現の細かさは、用途により異なります。 例えば、2つのパーツで構成された脳の模型では、左右の大脳半球は含まれますが、脳葉は含まれていません。一方、9つのパーツで構成された脳模型では、より詳細な構造となっています。 模型に再現されている領域は、どのような場合でも簡単に識別できるものでなければなりません。この識別は、異なる色を使用することで容易になります。 臓器と血管の両方が再現された模型もあります。
    • 部分的または完全に取り外せるタイプ:解剖模型の中には、部分的または完全に取り外せるものがあり、各部位の外部と内部を見ることができます。 これは特に、医学生が臓器を細かく調べる訓練に使用されます。
    • 透明な模型 :取り外しができない場合は、透明な解剖模型を選ぶことができ、臓器の内部を見ることができます。
    • 洗浄のしやすさ:解剖模型を清潔に維持し、汚染のリスクを抑えるためには、定期的な洗浄が不可欠です。 お手入れに必要なのは、柔らかい布と石けん水だけです。 腐食性の強い物質は、模型を変色させたり、印を消してしまう恐れがあります。
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